反芻動物とは?
 一度飲みこんだ食物を再び口に戻して咀嚼(そしゃく:もぐもぐ)する行為を反芻と呼び、この反芻を行う偶蹄類をまとめて反芻動物と言います。例えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ラクダといった動物が反芻動物に含まれます。このような動物は、よく観察すると口をもごもごしていませんか?これが反芻なのです。

 では、反芻は何のために行っているのでしょうか?

そもそも、ウシの食べ物には二種類存在します。これは粗飼料と濃厚飼料です。

粗飼料 生草・サイレージ・乾草などといった繊維分が多く消化される栄養分が少ないもの
自給飼料がこれにあたる
濃厚飼料 ムギ、トウモロコシ等の穀類や豆類など、繊維分が少なく消化される栄養分が多いもの
配合飼料など、市場で購入できる飼料がこれにあたる
 繊維分(セルロース)というのは、本来ウシ自身では分解できません。これは、線維を構成するグルコースが特殊な結合によって連結しているからです。この繊維をグルコースにとどまらず揮発性脂肪酸(VFA)まで分解してくれるのがウシの第一胃(ルーメン)内にいる微生物(プロトゾア=原虫)です。この微生物による食物の分解を一般にルーメン発酵といいます。
 この発酵というものは非常にゆっくりな反応です。それは、ルーメン内微生物の分解できる繊維の部分が、繊維の切れ目だけだからです。繊維の表面はリグニンなど、原虫がアクセスしにくいものに囲まれており、原虫にとっては分解(発酵)しにくいようなのです。
 反芻とは、このようなのんびりした発酵を少しでも早めるために、繊維を噛み砕いて断片を増やし分解しやすくすることなのです。

また、重炭酸の付加というのも反芻の役割のひとつです。

 これに対し、濃厚飼料はどこからでも分解できるために分解されるスピードは早いです。




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