牛の関節

 次は牛の関節について学びましょう。下図に牛の関節をおおまかに示しました。といっても、これらの関節名は牛特有のものではなくすべての哺乳類に当てはまります。牛の関節を学ぶということは自分の身体の関節を学ぶことのようなものといってもいいしょう。ちょっとはやる気になりましたか?では学んでいきましょう。

 

そもそも関節とは?
骨は互いに連結して骨格を組み立てます。この連結方法のうち、可動的な結合を関節と呼びます。
1.骨性結合 以下の結合物質が年齢とともに骨化する場合をいう
2.線維性連結
靭帯結合 靭帯で骨どうしが結合される結合をいう
縫合 頭蓋にみられる結合。結合組織*が非常に少ない
釘植 1骨が他骨に釘のようにはまる(例:歯根と歯槽)
3.軟骨性連結
軟骨結合 硝子軟骨**で結合される(例:後頭骨と蝶形骨)
線維軟骨結合 線維軟骨**による結合(例:両側の寛骨どうし、または下顎骨どうし)
4.滑膜性連結 いわゆる“関節”による結合で、両骨の間には間隙が見られ、可動結合で運動の範囲が広い。

*結合組織:組織と組織をつなぎとめ、間を埋める組織(例:皮下組織、靭帯、白血球、脂肪細胞)
**硝子軟骨・線維軟骨:軟骨の一種



関節の種類
運動軸の数による分類
一軸性関節 一方向のみに運動できるもの
(肘関節/車軸関節)
二軸性関節 二方向に運動できるもの
(顆状関節/鞍関節)
多軸性関節 いづれの方向にも運動できるもの
(球関節/臼状関節)
形態による分類
球関節(きゅう) 握りこぶしを平手でつかむような関節(例:肩関節)
臼状関節(きゅうじょう) 球関節の特殊な形。平手が大きく運動が制限される(例:股関節)
顆状関節(かじょう) 握りこぶしと平手が楕円形で、運動は楕円の長軸と短軸でのみおこなわれる(例:環椎後頭関節)
鞍関節(あん) 握りこぶしどうしの関節(例:顎関節)
蝶番関節(ちょうばん)
一方が滑車状にくぼみ、他方がそこに入る(例:肘関節)
平面関節(へいめん) 平面どうしが接する(例:関節突起関節)
半関節(はん) 平面関節の特殊な形。j平面ではないが、互いに接する(例:仙腸関節)
車軸関節(しゃじく) 関節面が骨の長軸に沿ってあるので、車輪が移動するように、運動は骨の長軸の周囲に行われる(例:近位橈尺関節・環軸関節)


では、まずは胴骨の関節

 胴骨とは脊柱(椎骨)・肋骨・胸骨の三つをさすことは骨の解剖学で学びました。これらの骨と骨が連結するところが関節です。つまり椎骨どうでしが連結してできる関節突起関節、椎骨(胸骨)と肋骨が連結してできる肋椎関節、肋骨と胸骨が連結してできる胸肋関節などがあります。これらをわかりやすく表にしました。

関節突起関節
かんせつとっき
関節突起関節 椎骨どうしでなす関節を総称してこう呼ぶ
環椎後頭関節
かんついこうとう
関節突起関節のひとつ。後頭骨と第1頚椎(環椎)との関節をいう
環軸関節
かんじくこうとう
関節突起関節のひとつ。第1頚椎(環椎)と第2頚椎(軸椎)との関節をいう
肋椎関節/ろくつい 肋骨の近位端と胸椎でつくられる関節で、さらに肋骨頭関節と肋横突関節に分けられる
肋骨肋軟骨関節
ろっこつろくなんこつ
第2〜11肋骨でみられる関節。肋骨と肋軟骨が連結する関節
胸肋関節
きょうろく
胸骨と肋骨でなす関節

次は肢骨の関節について学びましょう

前肢 後肢
肩関節
かた
肩甲骨と上腕骨で構成 股関節
寛骨と大腿骨で構成
肘関節
ちゅう
上腕骨と橈骨・尺骨が連結 大腿脛関節
だいたいけい
大腿骨と脛骨が連結
手根関節
しゅこん
手根部の複雑な関節 足根関節(飛節)
そっこん
(ひせつ)
足根部の複雑な関節
中手指節関節
ちゅうしゅしせつ
手根骨と中手骨が連結
馬・反芻類・豚では
球節(きゅうせつ)ともいう
中足趾節関節
ちゅうそくしせつ
足根骨と中足骨が連結
馬・反芻類・豚では
球節ともいう
近位指節間関節
きんいしせつかん
基節骨と中節骨が連結
冠関節(かんかんせつ)
ともいう
近位趾節間関節
きんいしせつかん
基節骨と中節骨が連結
冠関節(かんかんせつ)
ともいう
遠位指節間関節
えんいしせつかん
中節骨と末節骨が連結
蹄関節(ていかんせつ)
ともいう
遠位趾節間関節
えんいしせつかん
中節骨と末節骨が連結
蹄関節(ていかんせつ)
ともいう
仙腸関節
せんちょう
寛骨と仙骨との関節
大腿膝蓋関節
だいたいしつがい
大腿骨と膝蓋骨との関節
大腿四頭筋が終止する

はい、こんな感じでひたすら名前を並べてみました〜。
関節というのはそれほど書くこともないんですよね、
面白くないかもしれませんが、がんばって覚えてね!!


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